デートDVとは?
交際中のカップルに起るデートDVとは
子供への虐待、奥さんへの虐待など、男性から受ける暴力、両親から受ける暴力など、近しい人から受ける暴力が社会問題となっています。
より近い人から受ける暴力ほど、人に話すことが出来ないといいますが、最近は男女間、お付き合いしているカップルにも虐待、暴力が多くなっています。
デートしている最中にも暴力をふるう事があるので、こうした交際している同士のカップル内で起る暴力を、デートDVといいます。
暴力といっても目に見える傷となる暴力もありますし、見えない部分に暴力をふるう場合もあります。
また殴るけるなどの身体的な暴力のほかにも、ひどい言葉で傷つけたり、脅したり、時に度が過ぎる監視を行ったり、精神的な暴力も問題となっています。
これに加えて借りたお金を返さない経済的な意味での暴力、セックスを強要したり避妊しないなどの性的な暴力もカップル間で起っています。
被害者になっていることに気がついてほしい
彼に誹謗されても、自分がそうなんだから仕方ないとか、言葉で言われたことだから暴力じゃないとか、自分自身、それがデートDVとなっていることに気が付いていない人もいますし、気が付いていても好きな人だから我慢しようと思っていたり、怖くて人に言えないということもあります。
ブス、バカ、何もできない、死ねなどのひどい言葉を普段浴びせられているという状態は、精神的暴力を受けている状態といえますし、スマホをみてこれは誰?と聞いて来たり、誰とどこで何をしているのかと、1日に何十回も連絡してくるなど、こうした精神的な脅しともいえる行為もデートDVです。
ものすごく優しい時と鬼のように怖い時、二面性がある
自分に対してものすごく優しくて、私はこの人に愛されていると感じさせてくれる時もありますが、何かちょっとでも気に食わないことをするとひどく殴られたりけられたりする、という二面性がある場合、傷害事件やもっとひどい事件につながる事もあります。
デートDVをする人というのは、こうした激しい二面性を持っている場合もあり、多くの女性が、「優しい時にはすごく優しいんです。私が悪い事をしたので怒らせただけなんです」と彼をかばうような言動をとります。
これは一種の洗脳ともいえる事で、飴と鞭をうまく利用して彼女を自分のものにしておこうとしている一種のデートDVです。
友人でもだれでもいいから、助けを求める事を怖がらないでほしい
こうしたデートDVを受けている人の中には、友人に話をすると友人まで被害にあうかもしれないと、いえずにいる人がいます。
もし友人にも話せないようなら、こうしたデートDVの相談ができるところが全国各地にありますので、まずは相談してみるべきです。
またこうしたデートDVということがあるということを講座などから理解してもらうという活動を行っている団体などもありますので、親世代もこうした講座を利用して、お子さんの様子に変化がないかどうか、確認するということも必要です。
お付き合いという段階で相手をひどく束縛するとか、自分のいう事を無理にきかせるなど、こうしたことははっきり断るべきこと、やがるべきことだということを、彼、彼女もしっかり理解し、デートDVでひどい被害に合わないうちに、第三者に介入してもらい、対応することが求められます。